日下部 一司[クサカベ カズシ]
黄色い顔に見えた。
完璧にアニメ顔だ。
踏み台のようなものが置かれてある。
頑丈な鉄製だ。
段差がある場所に簡易スロープを置く風景はよくみかけるが、このような踏み台形状は初めてだ。
第一「踏み台」の役割を果たしていない。
高さ自体が同じだから。
置かれた場所も不自然で謎が深まる。
小さなカエルがたくさんいる場所。
ずいぶん古い写真だ。
今見ると、消えゆくガス管の先が植物の葉と接触し、その部分が枯れているように見えることが新たな発見。
枯れた葉先とガス管の因果関係はもちろん無い。
どこも商店街が寂しい。三宮に限ったことではない。
まだこの商店街が普通に開店してた頃を辛うじて知っている。だから信じられない寂しさがあった。
「首の皮一枚で営業中!」吊り広告で言ってはいるが、御覧のような風景だ。
今、どうなっているんだろう。