迷彩服は戦闘用のユニホームだ。
それがファッションとなって戦闘意欲のない人たちに着られている。
迷彩服は擬態のような視覚効果を狙っているのだけれど、ファッションとなると逆に目立つ。
そして思想を漂わせる。
頑強な思想というよりは軽薄な思想を感じさせる。
ファッションは怖いな。
ここに二台の車が潜んでいる。
雑草が車体に巻き付いていて迷彩服のようだ。
ナンバープレートまでついた外車だ。
外人が二人、迷彩服で雑草の中に潜んでいるのだ。
発見されたくない。
その相手は誰だろう。
グアム島で発見された残留日本兵・横井庄一さんを思い出す。
外国で潜んでいた28年間をここに見る気がするな。
そろそろ動き出してもいいと思う。
「よっこいしょういち」や・・・。