2021年5月14日金曜日

文字というのは記号です。
ですからその記号の意味を知らないと、単なる「無意味なかたち」なのです。

「6」という文字は数量を示す記号です。
これを逆さまにして「9」と書くと、また別の数量を表すのです。
「の」という文字にも似ていますね・・・。
向きによって意味が違ってくる。
記号の記号たるゆえんです。

地面に書かれた文字が、何らかの理由で欠損していました。(写真参照)
この欠損具合だと元のかたちを想像できます。

かたちが想像できなくなるギリギリのかたちはどんな形なのでしょう。
少しずつ消していって、読めなくなるギリギリ。
ちょっとやり過ぎると、単なる無意味なかたちになるその限界。
そこって興味があります。

意味を失ったかたちが「抽象形態」って呼ばれるのだろうな。
具体的な意味を有しないかたちのことです。

それが、それとしてしか存在できないかたち・・・。
ああ、なんか哲学やなあ・・・。

2021/05/14